後悔と減酒の決意
先日、お酒での失敗をしてしまった。詳しいことは割愛するが、1人暮らしの時とは違い、今のお酒の失敗は誰かを傷つけてしまうこともあることを知った。独身時代の極楽とんぼのように上野や北千住に繰り出し、酔っぱらうのが目的となっていたあの頃とは違い、自分自身の戒めのためにも、そして我が尿酸値問題のためにも減酒を始めた。
極楽とんぼが極楽鳥になるためには、アルコールに代わるものが必要だ。これが数十年前なら解決策を見出すのは難しかったろう。しかし今は2021年。代わりとなるものはもう頭に浮かび上がっていた。
それこそがノンアルコールビールだ。
いわゆるビールテイスト飲料。休肝日や運転する日、もちろんアルコールが飲めない人でもビールを、アルコールを飲んだ気分にさせてくれる人類の汗と涙の結晶だ。旧約聖書では神は7日間でこの世を作ったとされているが、多分8日目に作ったのはノンアルコールビールだろう。
そんな神が作りし産物を本来ならばお酒を飲んでいた場面での飲み物をノンアルコールビールに変えても何不自由なく過ごせている。そのいくつかの理由がある。ぜひこれから同じような禁酒や量を控えたい人に捧ぐ。
理由① そもそも普通に美味しい。
発売当初は不評だった味も現在では改良が重ねられたのか随分とビールに近い味になってきており、その中でも日本産の「龍馬1865」とドイツ産の「ヴェリタスブロイ」が現在の2強。個人的には「ヴェリタスブロイ」のが好きで、もはやその辺のビールより味が好きかもしれない。前者はプリン体0で後者はプリン体が含まれているらしい。尿酸値問題を抱えている自分としてはプリン体が気になるが、調べるとどの食品にもプリン体は含まれているので、馬鹿な量を飲まない限り気にするほどではないだろう。毎日飲みたい時は龍馬とかを挟めば気分的にも安心かも。
理由② 罪悪感が少ない
普通のビールやお酒だとたくさん飲んでしまった時に「飲み過ぎてしまった」「太ってしまうかもしれない」が頭によぎるが、ノンアルコールビールではその罪悪感が皆無。さっきの龍馬1865のように、中には糖質0、プリン体0と言ったものも多数ある。アルコールの過剰摂取が身体に悪影響がありすぎるせいで、相対的に良く思えてきて、もはやこれは飲んだら飲んだ分だけ逆に健康になるのでは?という錯覚に襲われるほど。
理由③ なんだかんだ飲んだ気になれる
よくノンアルコール飲料で思われるのは「だったらソフトドリンクでいいじゃん」という意見。自分もそう思っていたが当事者になるとビールテイスト飲料水とソフトドリンクは全然違う。タバコで言うと紙タバコがアルコール、ノンアルコールは電子タバコ、ソフトドリンクはお菓子のブルーベリーシガレットだ。つまりはiQOSとかを吸っている人間に「電子タバコ吸うくらいならブルーベリーシガレット咥えてりゃいいじゃん」と言っているようなものだ。
iQOS吸いながらノンアルコールビール飲んでいるやつなら、そいつに向かって「お前はブルーベリーシガレット咥えながら、コーラでも飲んでろ」と言えるのか?否!いえるはずがない!!
ノンアルコールビールはなんだかんだビールっぽいのでその場の雰囲気にも溶け込み、しっかり飲んだ気になれる魔法の飲み物であり、ソフドリと違い、砂糖などが入ってないものも多いので、糖尿などのその点も安心だ。
理由④ 酔わない
最大の利点は、ほぼこれに尽きる。飲んだ気になりつつ、酔わないので、翌日の負担もないし、何より楽しく帰れる。泥酔しているときは、もはや楽しかったかどうかすら覚えていない。楽しかった気がするけど、何が楽しかったかが覚えてない。翌日に残るのは体の不調と謎の傷だ。ノンアルコールビールなどではそれがない素晴らしさ!「飲んだのに酔ってない」はほぼ「働いてないのに給料入る」と同義語だ!
以上の4つがノンアルコールビールでも不自由なく楽しめている理由だ。
他にもノンアルコールビールに慣れてしまえば、車での遠出も苦ではなくなる。(今までは日帰りでの車の遠出はお酒飲めないので気が乗らなかった)
サッカー観戦でお酒を試合開始前に飲みすぎた時は気付けば試合が終わっているし、ハイライトがほぼ初見の内容と化している。しかしノンアルコールビールではスタジアムで飲んだ時もしっかり試合内容を覚えているのだ!!!しかも帰りも辛くない!!最高!!!
正しいお酒との付き合い方
ただ1つ大事なのはお酒が諸悪の根源でなく、問題は飲む人間側にある。ゾンビ映画やホラー映画でありがちな「本当に怖いのは人間の方だった」的なアレだ。人として、大人として節度ある飲み方をすればお酒は何も悪くない。
現に自分も禁酒とは書いていない。あくまで減酒。
先日の高校の同級生との飲み会も最初の数杯はアルコールを飲んでいて、途中からノンアルコールに移行した。普通の飲み方をすれば、何も怖くない。ラピュタだってムスカが使えば兵器になるしシータが使えば平和の象徴になるだろう。つまりお酒はラピュタなのかもしれない…。パスーの探してたラピュタとは、お酒の隠語なのかもしれない!!!あのアル中野郎!!
最後に
今では各企業いろいろなノンアルコール飲料が発売されている。
これらは禁酒している人だけでなく、お酒を飲んでみたい下戸の人にもおすすめだ。芸人、おぎやはぎの小木さんも自他共に認めるお酒が一切飲めない下戸だが、先日のラジオでノンアルコールビールにハマっていると話していた。単純に味が好きだし、おつまみとの組み合わせの楽しみや、小木夫人はお酒大好きで、やっと夫婦間で晩酌のようなものができるようになったと楽しそうに報告していた。いろいろなお酒がある通り、嗜み方も千差万別。ノンアルだからって忌み嫌わず、是非試して見てください。
極楽とんぼから極楽鳥へ、良い方向へ羽ばたいて行けるように、これからは大人として節度を持ってお酒を楽しんでいければという所存でございます!!
以上!!