山羊と狐と海岸で

主に雑記、サッカー(jリーグ、マリノス、代表)、音楽、テレビ、旅行などその他趣味に関してです。

ドラマ「有村架純の撮休」備忘録

WOWOW発のドラマ

1992年生まれ。なんとなく自分と同い年の芸能人やスポーツ選手は勝手に親近感を覚えて応援してしまう。1992年4月〜1993年3月生まれの所謂学年が被る同級生の人たちだ。有名人だと本田翼さんや菅田将暉さん、アイドルだと白石麻衣さんに指原莉乃さん、サッカー選手では柴崎岳選手や宇佐美貴史選手という所謂プラチナ世代。

生まれた年にバブルが崩壊し、高校卒業や大学の入学が大震災で中止、成人式は一部で大雪に見舞われるなど同じ時間を共有した年代という共通だけなのになぜか深く仲間意識を持ってしまう。そんな1992年〜93年の同級生の中で1番2番を争う出世頭と言えば、我らが有村架純さんだ。ちなみに生年月日は1993年2月13日。

そんな我らの有村架純さんの代表作は数々、NHKの「ひよっこ」だったり、話題作の「花束みたいな恋をした」も然り。しかし今までの作品は自分の好みと合わなかったりなんだりかんだりで見たことなかった。ただ有村架純さん自体の顔はしっかり好きなので、前々から気になっていたAmazonプライムにあるWOWOW発の「有村架純の撮休」を見た。

内容としては「撮休=撮影がなんらかの理由で中止となり休みになること」を指すものらしく、マネージャー役の野間口徹さんが有村架純さんに撮休ですと伝えるところから毎回スタートする。

有村架純さんは有村架純役としてそのままの名前で、各8話のオムニバス作品で様々な休日模様(フィクション)を描く作品だ。最初予備知識もなく見たので「何だ、本当の有村架純の休日姿を映してるドキュメンタリーではないのか」と勘違いをしていた。ただ監督が「そして父になる」「万引き家族」の是枝裕和監督や「愛がなんだ」の今泉力哉監督と豪華な監督陣が控え、映像が映画のような雰囲気なのが特徴。監督も脚本も各回で違うのでそれぞれの回で雰囲気がまた違うのも楽しい。

 

お気に入りの撮休

個人的に好きだった回。

①第8話「バッティングセンターで待ちわびるにのは」

有村架純が撮休になり、散歩がてらバッティングセンターに立ち寄るところから話は始める。そこでバッティングを始めるがバットに球は全然当たらない。その時背後から怪しい男 二郎(前野健太)が不躾な態度で有村架純にアドバイスを送る。戸惑いながらもアドバイスを聞くとバットに当たるようになり、結果ホームラン級の当たりも見せれるようになった。その後、次郎に話を聞くとある女性を待っており、本日告白する予定だと知り有村架純も野次馬根性で一緒に待つのであった。果たしてその女性はやって来るのか…。

 

「有村架純の撮休」の中で一番コメディ色が強くて、一番雰囲気も好きな回。ほぼバッテングセンターのみで話が進むワンシチュエーションドラマで話の大部分は二郎が告白する予定の女性を「待つ」だけの話で、「待つ」が重要なテーマで進められる。不条理劇の傑作とされるサミュエル・ベケットの戯曲「ゴドーを待ちながら」のように「来るか来ないかわからない人」を2人で話しながら「待つ」だけだが、その間にバッティングを人生と絡めたり、前半の振りから立場が逆転したりと2人の会話劇でとても良い味を感じさせる。

 

ただ気になるのが、サミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」は浮浪者の男2人が一緒に待つのに対して、二郎は有村架純と待つのだ。有村架純とならそりゃ男は何時間でも待てるわ。もはや、そこから目的が変わる。「待つ」という本来の目的から「いかに有村架純を楽しませるか。以下にこの時間帯を引き延ばすか。あわよくば、どう仲良くなるか」が目的となる男が9割だろう。しかし、悲しいかな本来の目的とずれが生じると物事は往々にしてうまくいかなくなるのだ。自分のような、欲望丸出しの人間は完全に空回りして全てを失うのが定石である。

その点、二郎は実直だ。そもそもとして有村架純を知らないので、先入観なくズケズケと話してくる。もしかすると、有名人からすると自分自身を知らない、1人間として扱ってくれるのは嬉しいことなのかもしれない。だからこそ、有村側が興味を持って二郎に接していたのかもしれない。しかし、有村架純がいようといまいと彼は待っていたのだろう。「今日は来ないだろう。来ない時だってあるさ。」と言いながら帰るそぶりも見せない。この回を観ていると分かるのだが、勝算も限りなく低いのだ。低いし、来るかもわからない人を待つ二郎の姿を応援せずにはいられない。映画「アルマゲドン」のトンデモ作戦で地球を救うブルースウィリス一味に全てを託す一般人のように、もう応援せざるを得ないのだ。

モテない人間の希望となってくれ!!!二郎!!!!!

そんな中、待ち人は来るのか、それはぜひ第8話を見ていただければ。

 

終わりに

このドラマ自体、一話完結なので8話だけ見ても何も問題なく分かるので、8話見て雰囲気好きそうなら是非他の回も見ていただければ。個人的には 5話「ふた」6話「好きだから不安」がおすすめ。

このドラマがシリアスな有村架純、コメディな有村架純、大人な有村架純、荒れる有村架純と有村架純の欲張りセットなので色々な幅な有村架純さんが見れて魅了されること間違いなし!有村架純という字面にゲシュタルト崩壊したところで本日終わり!アマプラとHuluにあるので秋の夜長にぜひ!!