山羊と狐と海岸で

主に雑記、サッカー(jリーグ、マリノス、代表)、音楽、テレビ、旅行などその他趣味に関してです。

五感と記憶と音楽で

季節と音楽の関係性

先日はてなブログの【今週のお題】で「秋の名曲といえば?」というお題が出ていた。「面白そうなお題だし、近々書こうかな」なんて思っているうちにお題期間が終わってしまった。理由としては「あれ?秋の曲ってそんなにパッとでてこないな…。」と思ってしまったこと。例えば秋で思い出すのはフジファブリックの「茜色の夕日」や「赤黄色の金木犀」、きのこ帝国の「金木犀の夜」があるが、ブログで書けるほどの想いを持った曲はない。

ただ他の季節はわかりやすくその季節を全面に出した曲があるが、秋に関しては他の季節に比べると関連性のある言葉が少ない。「春」は桜や卒業、出会い、「夏」は海や真夏日、花火やお祭り、「冬」はクリスマスや雪や寒さに関してなどが多い中、秋は紅葉や枯れ葉などはあれどほかの季節に比べると曲数は多くないように感じる。秋フレーズシリーズの中で最もエモーショナル部門1位の金木犀なんてフレーズは過労死ラインギリギリな使われようだ。

そんな季節と音楽の関係性について自分は「季節」から「音楽、曲」への変換性はあまりにも弱かった。「冬の歌と言えば!?」と言われたら「山下達郎のクリスマスイブ」と自信を持って答えるが、それらに関する具体的エピソードは何一つ出てこない。冬ですらそれなのだから秋の曲といえば?なんて言われてもブログを入力するキーボードを打つ音はジョン・ケージの「4分33秒」のように何も聞こえないままなのは火を見るより明らかだ。

 

記憶と音楽の関係性

だが、全く冬の曲でもなんでもないアルバムを聴くたびに、自分は冬を思い出す。そのアルバムはアメリカのロックバンド Weezerの1stアルバムの「Weezer」だ。青い背景の前で冴えない男4人が突っ立ってるジャケットで、ブルーアルバムとも言われる名盤だ。ではなぜこれを聴くと冬を思い出すのか。

答えは明白で、真冬の時期にWeezerにどハマりしてずっと聴いていたからだ。さらに細かく言うと真冬の寒空の下、自転車で北千住に飲みに向かう最中によく聴いていたあの時期を鮮明に思い出すのだ。今後一生、Weezerを聞くたびにあの頃の極寒のなか、北千住へ向かっていたことを思い出し続けることだろう。

個人的には先ほどの「季節」から「音楽、曲」の結び付けよりも、「音楽、曲」から「季節、場所、状況」を思い出す事の方が圧倒的に多い。例えば、卒業の時期に聞いていた曲や失恋した時に聞いていた曲、結婚式で流した曲を聞くとその時の記憶が呼び覚まされることが誰しもあることだろう。

記憶は五感に強い関係性があるという説がある。聴覚だけでなく、視覚や嗅覚、味覚、感触などで懐かしさを感じ、その懐かしさが記憶と結びつくというものだ。特定の匂いを嗅ぐと場所や人を思い出したり、特定のものを食べて懐かしさを感じたりと思い当たる節は多いだろう。なので特定の曲を聴いて、その時の季節や状況を思い出すこともなんら不思議なことではないのだ。

 

個人的な思い出との結びつき曲 備忘録

自分自身、上記のWeezerのような思い出との結びつけが強い曲がいくつかある。

① エレファントカシマシ「今宵の月のように」

これは佐賀県の行われている気球の世界大会に行った際に、誤った駅で降りてしまい、次の電車がくる長い待ち時間の最中にイヤホンから流れてきて、以下の歌詞が今の自分にすごいリンクして2月の寒い冬の記憶として非常に強く結びついている。

ポケットに手を 突っ込んで歩く 

いつかの電車に乗って いつかの町まで

知らない駅の知らない電車で知らない街へ向かう最中、やることもなく、悴んだ手をポケットに入れながらホームとホームを繋ぐ階段に登って線路の先を見てたあの時の記憶をこの曲を聴くと思い出すのだ。

 

②くるり「旅の途中」

こちらも金沢を旅している最中に結構な雪が降り始めて徒歩で目的地に行くのが難しいとなった時があった。しかも住宅街のような場所でタクシーも拾えない場所で途方に暮れかけた際にバス停を見かけて、行き先が目的地方面なのかもよくわからないまま、藁にもすがる思いで待っていたときに聞いていたか歌っていたのが記憶と結びついている。この歌の歌詞の1小節中に

バスが来た 見知らぬ行き先に微笑む 君の横顔が眩しくて

海へ行こうよ そしてまた名前を呼ぶよ ここは名もなきバス停だよ

とあり、「バスが来た 見知らぬ行き先に微笑む」の歌詞が当時の気持ちとリンクしていた。

まぁ途方に暮れたとかは大袈裟な話で、向かってたのはド観光地の東茶屋街だし、待ってたのも男5人だから横顔が美しいもクソもないんだけど。同行のアホ2人は雪合戦してたし。

 

③くるり「ブレーメン」

これは簡単で一時期アラームの音をこの曲にしたせいで、この曲によって睡眠が妨害された記憶がすごい。今でも「ブレーメン」を聞くと気持ちのいい睡眠を妨害された記憶が思い出されて大好きから大嫌いに転落した悲劇の曲。

 

④Def Tech 「Rays of Light

大学生の頃に今までの人生の仕事の中で一番嫌だった居酒屋のバイト先に向かう最中、炎天下の中、電車を待つ駅のホームで自分を奮い立たせるためによく聞いていた曲。今この曲をきくと、あの頃の嫌な思い出が蘇ってしまうため一切聞かなくなってしまった曰く付きの曲。完全なる被害者。

 

最後に

上記のように良い思い出のものもあれば嫌な思い出のものまで音楽を聴くと、その曲を聴いていた時の思い出も一緒に再生されるケースは自分に限らずあるかもしれない。書いたらキリがないのでとりあえず4、5つを例として出したが、もっとたくさんの記憶と曲がある。

そうするとその曲が季節と密接した記憶が結びついていればそれがその人にとっての季節の曲になるのだ。これは世間一般の季節の曲でないので、個人の人生、一人一人で違う曲が出ると思うので、色んな人の思い出の曲をテーマを肴にノンアルコールを飲むのも良いかもしれない!!!

以上!!